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各種制度の積極的な利用

悩む男性

仕組みを理解することからはじめよう

うつ病をはじめとする心の病については、触診や血液検査に加え、レントゲンや超音波検査だけで診断をすることはできません。CT検査や脳波検査などをすることもありますが、痴呆症や甲状腺機能低下症など他の病気の可能性を排除するための鑑別診断です。そして中には後から双極性障害や統合失調症など別の診断に変わるケースをよく耳にしますが、必ずしも誤診ではありません。これは、うつ病の初期症状が、他の心の病の症状と同じであることが原因です。うつ病を完治させるためには、少なくとも3ヶ月以上の期間が必要になり、人によっては数年間かかることも珍しくはないです。そのような長期間に渡る治療となれば、仕事への影響は避けられず、治療費の負担も重くのしかかることでしょう。治療期間中にお金のことで不安を抱えるのは精神衛生上あまり良いことではありません。各種支援制度などに申請してそのような不安材料を取除き、治療に専念できる環境づくりをすることが必要です。その1つとして忘れてはならないのが障害年金です。障害年金は1級から3級まであり、それぞれの等級に応じて支給額が違います。まず比較的軽い症状である3級は気分や意欲、行動の障害及び高度の思考障害があり、労働制限を受けるものです。そしてこれらの症状において日常生活に著しい制限を受けるものは2級となり、常時援助が必要なほど症状が重い人は1級となります。このような障害認定基準により対象となるかを判断していきます。実際にどの等級に当てはまるかは、日常生活能力の判定などに応じた目安が定められています。これらはあくまで目安なので診断書の内容を総合的に考慮した結果、目安とは違う結果となることも少なくありません。

うつ病の治療が長引きそうな人に力強い見方となるのが年金です。一般的に年金というものは、ある年齢に達するともらえるものというイメージを持つ人が殆どです。そして障害年金もその年金の受け取り方の1つなのですが、原則65才以上は請求することはできません。老後のためだけの給付ではなく、むしろ現役世代に給付される制度として存在します。さらに老齢年金のように収入の低下に対する保障とは異なり、給付される条件として所得制限はありません。障害認定基準や障害認定日が到来していること、保険料の納付状況などの要件さえ揃っていれば、支給されることになっています。そして注意しなければならないのが、精神障害者保険福祉手帳との関わりについてです。この手帳についてはよく知られているので、まず手帳を発行してもらうことが先決だと考えるうつ病患者が大勢います。しかし実際は、手帳を受けるための基準はあくまで参考程度にしかならず、判定は専用の認定基準によるものです。これらは全く別の制度であり手帳を持たなくとも障害年金の給付を受けられます。そして混同しがちなのが傷病手当金です。この制度は仕事ができなくなったときに給付される制度です。障害年金は仕事をしていても基準さえ満たしていれば、給付されるので、この点で傷病手当金とは異なります。しかし障害年金は1年と6ヶ月を経過しなければ、請求できないので十分比較検討して額の多い方を選びましょう。もし自分でこれらの手続きをするのが困難なら1人で悩まず、家族や身近な人に相談することが必要です。